白内障とは、カメラに例えるとレンズに相当する水晶体が濁って光が通りにくくなる病気です。
この濁った水晶体を取り除いてきれいな眼内レンズを入れ、視力の回復するのが今回の手術です。現在、超音波および折り畳み眼内レンズを使うことにより、点眼麻酔による日帰り手術が可能になりました。
ほとんど痛みを伴う事なく、日常生活で視力をあまり変えることなく視力を取り戻せます。
ただ、緑内障や眼底出血など他に病気がある場合は視力の出具合は制限される事があります。

術後も老眼は残ります。眼内レンズの厚さで遠くにピントを合わせるか、近くに合わせるか選ぶことができます。術前に検査をして決めます。

術中の合併症として破嚢、チン氏帯断裂があり、当日にレンズを入れられない事があります。
後日、二次挿入して見えるようになりますが、ごく稀です。
術後の合併症で怖いのは感染症です。治療が効きにくいので予防第一です。
器械は厳密に完全殺菌し、クリーンルームで行います。あとは術後の点眼時には必ず手洗いをお願い致します。

3日前から抗生物質の点眼を開始します。
（手術する眼に1日4回です。）

直前まで普通の生活で大丈夫です。
（手術後1週間位は洗髪・洗顔できませんので清潔にしておきましょう。）

• 朝、洗顔石鹸でいつもより念入りにお顔を洗ってください。
• お化粧・マニキュア・香水はしないで下さい。
• 朝食は普通に。手術は午後からになりますので、昼食は早めにやや軽く召し上がって下さい。
• いつも飲んでいらっしゃるお薬はお飲みください。
• 緊急時に飲むものがあればご持参下さい。
• 付き添いの方は手術が終わる頃いらして下さい。
• 当日おいでになるのは12時半～13時。手術開始は14時半過ぎ。お帰りになれるのは15時半くらいになるかと思います。

1. 貴金属、ヘアピンは外して、貴重品は中に持ってお入り下さい。
2. 手術の準備として散瞳するため何回か点眼し、血圧を計ります。
3. 緊急時の対応の為、全員の方に点滴をします。
   （手術後すぐ点滴は抜きます）
4. 手術室に入る前にトイレにいらして下さい
5. こちらで用意した術衣をはおって頂き、手術用の帽子をかぶって頂きます。
   ※ 前開きの洋服、首がつまってない服装でお願いします。

手術室に入って頂き手術台に寝て頂き、洗眼しいよいよ手術です。
麻酔は点眼麻酔と局所麻酔の2種類使用し、術中は意識がありますので、機械の音や話し声など聞こえます。手術時間は15分くらいですが、準備等がありますので、入室されてから30分位はかかります。
もし気分が悪くなったり、痛みがありましたら、体は動かさない様にし声を出して教えてください。
眼と体に力を入れない様になさって下さい。終了すると眼帯します。

• 手術後、診察が終わってからお帰り頂きますので、しばらくお待ちになって下さい。
• 帰りはなるべく車でお帰り下さい。歩く時はゆっくりと転ばない様に気をつけて下さい。
  電車の場合はラッシュ時を避けてお帰り下さい。
• 手術した眼はこすったり、ぶつけたりなさらない様にくれぐれもお気を付けて下さい。
• 術後5日位は毎日通院なさって下さい。

• 目薬は翌日の診察後眼帯を外してから開始します。
• 朝・昼・夕・寝る前の4回です。
• 3種類の目薬が出ます。1本1本の間を5分位あけて下さい。
• 手術後3ヵ月位は目薬は続けて頂きます。

※ 感染症の予防のため次のことに気を付けて下さい。

1. 点眼する前に必ず手を洗ってください。
2. 目薬の容器の先が眼や睫毛に触れない様に１滴落としてください。
3. 点眼後は清浄綿やティッシュペーパーなどで拭いて下さい。

１割負担の方　　約15,000円
３割負担の方　　約45,000円

※手術費は手術が終了した後に、お帰りの際に会計にて頂きます。